| 呆れてもの言えぬ米相場 |
あるスーパーのこと、2,3日前まで5キロ税込み5000円弱のブランド米が1000円も安い4000円を切った。こんな市場があるものかと目を疑う、しかし人間の欲というものが露になったと捉えた、間違ってはいまい、2000円を切る備蓄米の登場がそれまで米価の動向をを見ていた米業者たちもこのままでは売れ残ってしまう危機感に襲われ急遽スーパーなどの小売店に流してきたものと考えられる。
その昔米騒動が頻繁に起こった歴史はコメの不作に年貢米が納められず乾いたタオルを絞る如くに厳しい役人の取り立てに立ち上がった農民たちが一斉に代官の米蔵を襲ったりお上に直訴rするという騒動である。正に令和騒動はこれを地で行っているといってもよい。儲け第一の米の買い取り業者やJAをはじめ高く売り込もうとした業者たちがお上の備蓄米第二弾の放出に慌てふためいた格好となった。
人間の業欲というものはどうしようもない人間欲とでもいえよう。彼らを非難してもどうしようもない互いに人間には変わりないからだ、戦争反対と嘯く人間と日々戦場で戦っている兵士も所詮は同じ人間ではないか。
人間の欲望は人種を超え誰人にも備わっている業である。政府の備蓄米の放出に伴い米市場の制度改革に着手する動きが伝わると今までの流通市場に危機感を抱き損する前に得しようと企んでいる集荷業者たちの横行がこのように舌先が乾かぬうちに寝返ったといえる。
なぜこうした業者たちが生まれたか、経済第一を謳い文句に自由市場を認め観光政策を勧め海外輸出を勧めてきた日本政府の誤った判断がこうした人間欲露な社会を創出した。農水省の手腕云々とメディアは叩いたりするが彼らの無能化がこうした騒動に発展したとばかりには言えまい。無策なな政府であり強欲な業者であり昔と違い生産者も商売心が長けてきたための米価の変動であろう。
いつまでも一昔二昔前の生産者ではないことを認識して取り掛からねばならない。また小規模農家をひとまとめにした法人化が一層商魂あらたかな企業に変貌させたのである。ここにきめ細かな制度を打ち立て日本人の主食である米を守り抜く規制や規律をしっかりと打ち立てる必要が急務となってきた。生産者も今では農機具の進化が形手間で行える時代になったことも米価に関係する。
1台1000万円という高額な農機の支払い等を含めれば生産者たちの懐具合も想像がつく、それだけ少しでも米の価格が高いほうに傾いていくのも自然である。こうした農家を取り巻く環境の改善策も求められる。だが、1台1000万円という価格が妥当なものかなど精査する必要もある。殆どの農家はJAを介して購入する、高い農機はJAの儲けに繋がっていく、JAの体質の改善にも手を入れる必要性は十分ある。困った問題は山積している。
今が小泉農相の腕の見せ所と期待する。批判されようが思い切った改善策を講じて欲しいものだ、今でないとできない問題だからだ。命がけの仕事と思って進めて欲しい。
2025.6