連日トランプ批判テレビメディの狙いは何か |
昨日も今日もまさに連日テレビはトランプ批判に明け暮れる。うんざりである、それも事実に基づいた批判なら許せるが憶測やSMSといった個人的な発言に対する批判だから後味が悪い。なぜテレビはトランプ氏の発言や行動に批判的なのか、その狙いが何かは何度も繰り返すがテレビという自由な環境下を求める業界だからであろうか。
取材の自由、発言の自由である。ヘイクと叩かれたアメリカのテレビ界は目の仇のようにトランプ批判を繰り返してきた。それに倣ってわが国のテレビ界も同じ手口でトランプ批判を繰り返す、誠に大人げのない業界ではないか。自分が得する者へは協力し損を与え得るものには背を向ける、困ったものだ。
強度保障のため自動車にボーリングをぶつけるといったニュースが入った。トランプ氏は6メートルから落とした場合と書き込んでいたようだがテレビは実際は2メートルだと訂正を繰り返すありさま言葉尻を掴んで正すような批判である。トランプという人間は過去の大統領とは違った人物である。バイデン氏に代表する政治家出身者でなく民間人でありジョークも飛び出すことも多く今までの大統領にはない人間味のある反面誤解を招く行動もある。
わが国の歴代総理大臣に例えるならば田中角栄氏のような人物である。列島改造論と大ぼらを吹き国民をあっといわせた、その反面日中国交回復、沖縄返還とそれまでの優等生な総理大臣にはできなかったことをいとも簡単にやってのけた。田中氏ができたのは金脈で動かしたように言われたがそうとばかりではない。政治専門家の総理は外交上手の風見鶏外交といわれるようにアメリカにも気を使い、中国にも気を使うといった姿勢が中途半端のまま何もできなかったのである。
それを田中角栄氏ができたのは憶測や対面で物事を判断せず黒白を弁え行動に移したからだ。アメリカからはよく思わなかったであろう。ロッキード事件などはその最たる報復の証ではなかったか、そのため総理の座を明け渡す羽目になったといってもよい。
その点トランプ氏はなにも風見鶏外交の必要もない世界のアメリカの大統領だから大盤振る舞いな発言と行動が目立つのである。彼の考えは決して誤った考えではなく当たり前の道理を貫こうとしている。日本は有事の際アメリカを支援しないとなっている点が不公平といっているがその通りであって、日本は基地の問題では十分すぎる支援をしていると反論しようがトランプの本音は対等な安全保障同盟国を目指そうとしているのである。トランプ氏の弁にわが国も有事の時はアメリカを支援しましょうと、その代わり基地の負担減と縮小を願い出て対等な日米同盟にもっていく努力をすべきである。
テレビや新聞等メディアがああでもないこうでもないと世界をかき回すから戦争は収まらないし無くならないと言っても過言ではない。その昔中国楚の人で悪い噂を振りまく仲間たちによって無実の罪で職を追われ自殺した屈原にみられるように噂を流しまくるチンという小鳥が今どきのメディアでありテレビではないか。トランプ失脚を狙っての行動のように見えてならない。世界が平和、社会が平穏となって最も困るのがメディアであろう。スキャンダルを探しそれを振りまき民衆を引き込む。まさに恐ろしいのはある目的のため論客らを招きテーブル上で批判するテレビこそ世を狂わす何物でもないといえないかである。
2025.4