平和式典の意義と効果を問う

広島長崎の平和式典が終わった、79年たった今日常に思うはその意義と効果である。被爆国日本だから核廃絶を訴えるのは当然のことだがその前に訴えなくてはならない大事ことがある。それは原爆投下国アメリカに対する謝罪と賠償である。世界一の核保有国アメリカに対して今日まで何を訴えてきたのか。原爆投下国アメリカに対し謝罪を求める文言が一言も書かれていないのはなぜか。

日本政府はじめアメリカの厳しい目の中にあって言葉を書くことすらできない現状を認め79年の間何をしてきたのかと、アメリカは原爆投下の正当性を世界に示してきたのも戦勝国だからでありそれに対して一言の謝罪すら求められないのも敗戦国だからか、国連はじめ世界はこの不平等な裁定に対して何を行ったかさらに日本は被爆国でありながらアメリカの核の傘下にいつまで留まっているのだと強く非難する。

今回の式典にはアメリカ大統領の姿はない、アメリカという国の本性を現している。ロシアウクライナ戦にはじまりイスラエル、ハマスの紛争がイランを巻き込む戦争へと懸念を示しているメディア、だがこれらの後ろで誰が何処の国が糸を引いているのか知らない訳はない。そのことに一言も触れられない。これが報道の自由か発言の自由か自由と雖もすべて政治下では規制されてきた。

目を覚ませと呼びかけたいのは政府と平和式典を行い原爆の恐ろしさを訴えてきた被爆者団体にである。なぜ被爆の賠償を日本政府に求め、アメリカ政府に訴えてこなかったか。世界はアメリカという国がある限り全てがアメリカに都合よく規制と自由で操られている。目を覚ましアメリカへ謝罪と賠償を訴えるべきで政府は日米同盟の見直しを即実行に移して然る時である。

莫大な費用と時間を費やしてきた、平和への願いと式典はパフォーマンスではない、効果のある行動でなくては何の意味もない、世界に対するアピールなど不要である、原爆投下国たるアメリカに対して毅然とした態度で謝罪を求めていくこれが独立国としての務めである。その上に立っての日米同盟でなくてはならない。



2024.8

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