翻弄されるオリンピックテレビ中継

パリオリンピックテレビ中継が始まった。.しかし最初の2日くらいであとは番組がまちまちとなり見たいと思っている競技を見逃してしまう。何故NHKが主導権を取ってみんなが見たいという競技を中継しないのか甚だ疑問であり遺憾だ。民放との協調路線でこうした番組構成を組まなくてはならない、という理由はNHK側であって受信料を支払ってきた視聴者の立場に立てば当然コマーシャルのない中継でじっくり楽しみたいと誰しもが思っているだろう。

オリンピック競技の花形は陸上と競泳であるが種目が増え一般者からみれば何をやっているのかわかりにくい競技が続出だ。専門的にやっている一部の人間には興味ある中継となろうが高齢者を含め過去のオリンピックの陸上や競泳を観戦してきたものにとっては全くつまらない中継となる。

テレビ中継は臨場感が売り物だ、そこに10分間隔くらいでコマーシャルが入ればそれこそ競技への興味や集中力も切られ面白くないものになってしまう。NHKは視聴者に対し公平な点から受信料の義務を押し付けてきた。その見返りは何かを知らないのかと、オリンピックのような4年に一度のビッグな競技はコマーシャルで醒めてしまうのを防ぐためにもNHKが主導権を握って、一般人が見たいと思っている競技、陸上ではトラック競技やマラソンといったメインとなる中継はNHKが行うべきで他の民放各社もそれに協力しなくてはならない。

社会のモラルの問題で企業優先儲け主義の欲が民放テレビの中継に表れてくる。何年も前からこうしたNHKと民放の悪い習慣が続いてきたことに深く反省を求める。NHKは何をなすべきか視聴者目線に立った中継をする、これが本来の公共放送の理念であろう。受信料の不払い問題もあったが多くの国民は義務を全うしてきたことを忘れてはならない。民放紛いの番組制作や中継は即改めるべきである。



2024.8

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