軍事支援、人道支援ではない停戦だ

イスラエルとパレスチナハマスの戦闘が激化してきた、これはだれの責任か、ウクライナロシア戦争に目を奪われている中こうした小戦争が蜂起している。アメリカロシアという対立する2大国の影響があることは確かである。アメリカがイスラエルにつけばロシアはパレスチナ側とこの構図は第二次大戦以降変わらないままだ、なぜこうしたことに各国は変えようと努力してこなかった。

ここにきてアメリカのアメとムチ政策は行われようとしている、人道支援というアメ、軍事支援というムチ、この両刀使いのため何十万という人間が苦しめられてきたかを考えなくてはならない。ウクライナに対する支援もまさにそのとおりであってなぜ停戦という国民にとって望むべき政策に踏み切らないのか、そこにアメリカの国益を守り支配するという奢った考えがのさばっているからだ。

今回のイスラエル,、パレスチナとの間にも軍事支援と人道支援を使っていい面だけをメディアに流させるという姑息極まる手段をとっている。メディアも何故停戦を訴えアメリカを非難できないのか、ここにも大きな問題がある。メディアはアメリカに従っていれば報道の自由が担保されている、結局は体の良いことをいってもつまるところは欲の結集だ。こうした人間の醜さが戦争を蜂起させ莫大な戦禍を残してきた。

テレビメディアに批判的な意見もあった、日本において統一教会の会員がメディアは協会の悪い面だけを流し悪者に仕立て上げた、しかしよい面だってあるだがよい面を話しても取材陣は聞く耳を貸さず悪い面だけが報道される、不公平だ・・と確かにそのそのとおりであろう。アメリカ前大統領トランプ氏が「フェイク」と非難したテレビ局、それに反発したメディアは日本を含め挙ってトランプ批判に明け暮れてきた。メディアにとって都合の良い側面だけを流すやり方は正当性に欠ける不公平な対応である。

アメとムチが繰り返されても誰も非難しない、なぜ停戦という大義に向かって進まないのか、人道支援だといって各国に支援の呼びかけをする。火種はどこにあるかをアメリカは考えなくてはならない。過日ロシア訪問した鈴木宗男氏が「ロシアにも侵攻するには理由がある、それを正し停戦を呼び掛けたい」との意見を述べたがこれに対して小野寺前防衛大臣は侵攻ではない侵略だと非難し聞く耳すら持たなかった。

これが現在の日本でありアメリカの属国としての大臣クラスの人間の考えだと不愉快極まった。そのためロシアを一方的に非難しウクライナ支援に踏み切った、この支援というのが本当に大切な行動かを考えなくてはならない。おせっかいな行動は解決には結びつかずむしろ混乱を招き戦争の長期化につながる。そのため助かった人間よりも被害になった人間のほうがはるかに多くなるというものだ。

ここが重要であって、支援ではない一時は苦しい状況下にあっても停戦という手段のほうがどれ程重要かを考えるべきである。アメとムチはされる側にとってはよい面と悪い面があるがいつまでたっても憎みあう戦争の火種は消えないものだ。世界はこうしたアメリカのアメとムチ政策を非難し火種を残さないための停戦を呼びかけるべきである。そのために情報を提供し互いが理解できるためのツールがメディアである,軍事支援人道支援ではない双方に停戦を呼びかけるのが本道である。


2023.10

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