体の良い人民統制マイナーバーカード

政府はあの手この手でマイナーバーカード(以下マイカと記す)の利便性だけを説明してきた、国民の支持を受けるためだが体の良い人民統制ではないかである。便利なのは国民ではなく国の機関である。その点をあいまいにし強制的とも思われるマイカへの転向を進める。

マイカに移行すれば国民一人一人の管理が容易となる、健康管理、資産管理、社会貢献度管理、信用度などなどすべて一つの管理下に置くことができるからである。個人情報がすべて国家機関から丸見えの状態となることにいい気はしない。

誰にでも知られたくない情報はある。それがいとも簡単に見も知らぬ他人に知れることは社会生活上これほど気持ちの悪いことはない。こうしたことは分かっているにもかかわらずなぜ推進させてきたか、ひとつにこれによって儲けを企む人間たちが多くいることだ。

現金を使わず買い物から旅行まで気軽にできると嘯くがすべて個人個人当人の預金残高があってのことだ。お金でなくデータのやり取りとNHKの「チコちゃんに・・・」という俗悪番組で利便さを強調していたがデータ=現金であることに変わりない天から金が降ってくるような話などあるはずがない。便利の裏には危険が伴うことをしっかりと身に付けておくことである。

日常の生活もいつの間にか知らぬ間に国の統制下に置かれていることだ、これを容認しなくては生きていけない世の中になってしまう、恐ろしいの一言である。しかし所詮社会の中で生きていくにはいつの時代も変わらず何らかの統制下で生きてきた。自由だ、民主主義だといっても人間という性は業は人を統制下に収めたいという欲望から離れられない。

ひとつ気になったのは、昨日の記者会見で岸田氏が「日本は世界からみてデジタル化が遅れている、だから・・・」の一言である。常に世界の動きに合わせようとする愚かな風見鶏の姿勢である。ウクライナ支援から後進国支援と莫大な資金供与を行ってきた岸田という人間の性である。アメリカに従いロシア中国北朝鮮と隣国を敵に回し危険な立場に追い込んできた岸田氏の考えは底知れない軽々な判断である。反省してほしいものだ。


2022.6

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