日本のためならず日米安保は廃棄せよ |
日米安保は廃棄すべきである。アメリカの狙いは日本韓国を盾にしてロシア中国北朝鮮を抑え込む狙いがあるのは明白である。前線に立たされ犠牲になるのはわが国である。安保を廃棄することは非常に困難な状況にあることもわかる。それはアメリカには日本各地に米軍基地を置き日本国内を睨み押さえつける力があるからだ。戦後の大失敗はここにある。一時の安堵のために米国の主導で結んだ安全保障条約こそ大失態でありアメリカの思うつぼに嵌ったといえる。
騙されたとわかっても後の祭りと目をそらす政治家たちも多いだろうが、このことに政治生命をかけて戦う政治家が生まれてこなかったことが今になって悔やまれる。田中角栄氏は中国との国交正常化に向けそのことに立ち向かった唯一の総理大臣といえる、だが、氏は嵌められたようにロッキード裁判で有罪となり総理の座を下ろされた。その後日本はアメリカ好みの総理大臣が次から次と輩出されてきたといってよい。
アメリカという多国籍民族の複雑な国家の考えは一握りでは言えない様々な考え方があろう。だが、世界はアメリカ一色とする考えは変わらない、歴史的に浅いアメリカは芸術の分野をみれば明らかのようにそれまでの伝統的な芸術をぶち壊し新たな芸術を呼び込み世界に影響を与えてきた。現代アートのように新しい表現方法を取り入れその方法が伝統的な技法より遥かに自由で易しいところが世界の芸術家たちの資質を変えたように。
アメリカ主義は自由という誰からも受け入れやすい考えの下世界に蔓延していった。それは世界はアメリカを誇張させる何物でもない。現在のウクライナの立場が将来の日本であり韓国であることを受け止めなくてはならない。事が起これば何れはアメリカの前衛として戦禍の真っただ中に晒されることだろう。50年前学生たちが安保反対と叫んだのは今日の状況を予測しての叫びである。
日本を守るにはどうするかアメリカの核の傘下と安保の結びつけはむしろ廃棄しなくてはならない重要課題である。アメリカと対等になるための軍備や核の開発は抑止力として考えなくてはならない。何処の国とも仲良くと風見鶏のような外交は早急に改めなくてはならない。そのためには今の政治姿勢を抜本から変えるべき新たな政治力が必要となってくる、それを今の若者たちに求めたいのである。
2022.6