何故停戦に向けての行動をしないのか

ウクライナ対ロシア戦争も3ヵ月以上続いている、欧米による人道支援と武器の支援が正しいことだったのか改めて考えさせられた。世界は側面だけの報道を耳にしロシアを悪として戦うウクライナを支援することは正しいことと誤った捉え方をしていないかである。戦争は双方に何らかの原因があって起こったものだがウクライナがNATOに加盟するのに反対するロシアが攻撃に出たとという表向きの理由だけではあるまい。

戦争は双方に歴史的な様々な事情が引き金となって起こるものだ。ロシアにはロシアの言い分があり他方ウクライナにもそれ相当の理由がある。犠牲者を出さないためにはどちらかが降参し話し合いに持っていくべきだった。だが欧米を含めた武器の支援を受け降参という行動に出ることなく今日まで長引かせてしまった。その発端がバイデンアメリカの支援策である。

バイデンは前大統領トランプと違い基本路線の違うロシア中国を敵対視しているからこの戦争を機にロシアを世界から抹殺しようと考えての行動に出たのであろう。この行動を正しいといえるかである。ウクライナは戦力的にロシアに劣っている、何もおせっかいをしなければひと月も持たずロシアに降伏しその分戦禍も減った。

バイデンアメリカの考えがすべて正しいのではない、だが大国アメリカに逆らうと国益に反するとわが国はじめNATO諸国は人道的な立場と嘯きロシア弾圧に向けて立ち上がった。この時なぜ停戦を呼びかけ戦争の収拾に動かなかったかが大きな疑問である。

世界はアメリカひとつだけではないのだとバイデンに忠告する、ものの考え方はすべてアメリカが正しいのではない。先ごろも銃による無差別殺人が起こった。これはアメリカの象徴的な悪の面である。銃規制もできない国が世界を牛耳っているようでは戦争は無くならないということだ。にも拘わらずわが国はじめ世界各国は停戦のための行動に出ない。支援すればそれだけ戦争は長引くのは当然のことであって、人道的という体の良い言葉にのり武器の支援経済支援避難民の救済と支援ばかりでは一向に戦争の終結には繋がらない。なぜそのことに疑問を持ちアメリカはじめイギリスなどに抗議しないか。

バイデンアメリカは国益のためと長引く戦争を歓迎しているように思われてならない、手をこまねき双方が行きつくとこまで行かせその後に乗り出し手を汚すことなくロシアをわが手中に納めるつもりかと問いたい。メディアを取り込み一方的にロシアを悪者に仕立て上げてきたが、最も悪はバイデンアメリカの下支援を繰り返す日本でありイギリス諸国ではないのか。

民間人の受け入れ態勢ばかりに力を入れ兵士と兵士の壮絶な戦いを傍観しているようでは人道にも落ちる。兵士たちも家族を持つ人間なのである。その兵士たちが戦って犠牲になることを阻止するのが人道であろう。

バイデンアメリカの主導の下これに従って協力してきた国々は正義の集団ではなく悪の集団と言われよう。今何が重要かと言えば一刻も早い停戦、戦争の終結である。そのためにはどうするかを世界は考え行動に移さなくてはならない。日本もアメリカの言いなりになって従っている情けない国だが、バイデンアメリカにストップザウオーと抗議すべきで、戦争はウクライナロシアどちらにも罪はある。

アメリカ一国の考えに同調し無益な戦争を長引かせてきたその原因は武器の支援と経済支援という最も悪質な行動が齎したものだ。ウクライナゼレンスキーも支援によりロシアへの対抗意識を強めている。すべて人道的支援という支援が招いた悲惨な事実である。世界は停戦に向けて立ち上がらなくてはならないのである。


2022.5

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