拙速な判断対ロシア外交官追放の発動 |
ロシア大統領プーチン氏といえば柔道を通しての親日家として知られた人物である。そのロシアへの制裁措置を欧米に倣って実行するとはあまりにも拙速過ぎなかったか。その上ロシア外交官追放など敵対視も甚だしい。当然ロシアの反発は火を見るより明らかになった。なぜこうした事態まで招いてしまった、日本独自の考えではなく欧米に追従した対応だけに何とも情けない次第である。
すべてが欧米取り分けアメリカの指示に従いこうしたロシア制裁を行ってきたことは明らかである。昨日岸田総理の記者会見をみてもそのものズバリで、記者の質問にも何とも歯切れの悪い答え方しかできなかった。独立国のリーダーとしてあまりにもふがいなさを感じてならない。こんな日本にだれがしたのか、戦後の大きな過ち、戦犯者として処刑された軍人たち、これら戦勝国の一方的な裁判によるものだった。
原爆投下で多大な民間人が犠牲になっても、犠牲者たちは投下したアメリカではなく日本を相手にというお門違いも甚だしい裁判の繰り返し、なぜアメリカに対して訴訟ができなかった。敗戦国日本の哀れさをしみじみと味わされてきた。すでに80年になろうとしている今日ウクライナロシア戦争の付けはまた日本に負担となって押し寄せている。手のひらを反すような対ロシア政策、これが人としていや国として行うべきことか考えてほしいものだ。
人道的な立場だけの理由か、そればかりでもあるまい、欧米の顔色を窺いそれに合わせさらにアメリカの指示に従った付和雷同的な行動ではなかったか、何故日本自らの判断で今回のウクライナロシア戦争に対する審判ができなかった。ロシアを敵に回し何のメリットがある、人道的に許されない行為と強調するが、それだけの理由でロシアを非難し制裁に踏み切るとはまことに拙速な対応である。毅然とするとはだれに対してか岸田氏は毅然とすると口に出しているが、毅然とするのは対ロシアのみではない欧米取り分けアメリカに対しても毅然として意見を述べるべきであろう。
2022.4