ロシア、ウクライナ紛争の原因を解く |
こうした紛争の原因は端的に言えばおせっかいという一言に尽きそうだ。支援、協力という体の良い言葉を使ってアメリカやロシアなど大国たちは世界を牛耳ってきたことにある。ミャンマーの問題をはじめアメリカ大統領がバイデン氏に変わり各地で同様な紛争が続いている。支援と協力さらに民主化というイデオロギーを相手国に迫っている、これも大きな間違いだ。
その国にはその国の主義がある、ところが大国たちは経済戦略を重ね支援の代わりに考え方まで同じにせよと押し付ける、まったくのおせっかいである。このおせっかいがなくならない限り世界のどこかで必ず小競り合い紛争は起きる。ロシアとウクライナについても当事者にすべてを任せておけばよかったのである。ロシアにはロシアの言い分がある、同様にウクライナにもそれなりの言い分がある。そこへ第三者が口出しするから始末が悪い。
だからこそ二国間での対話が必要なのは子供でも分かる道理だろう。両国には両国にしかわからない歴史的なつながりがある。それを無視し自国の国益のために口出しをし、支援と制裁つまりアメとムチを巧みに使って国民の感情を揺さぶってきた、それを取り持っているのがメディアである。様々な情報の中には誤った情報憶測の情報が錯綜し、ますます混乱を招く構図をつくってしまう。
今回の紛争も侵略と解釈するか侵攻と解釈するかで行動に大きな違いが生じる。こうした行動に出る前になぜロシアにせよウクライナにせよ国民の判断を仰ぐことをしなかったかである。国民の声を聞き入れその上で判断すべきであった。何故それができなかったか、そのために第三国から見ればおせっかをする機会が与えられたことになるのである。
これをはじめから想定しての行動かわからないが、いづれにしてもウクライナには犠牲者が出ている。ウクライナのリーダーたちはなぜこれを避けることができなかったか、報道によればロシアと対話のテーブルは用意していると伝えていたが、その前に国民の声を聴くべきだった。なぜ国民の声が聴けなかった、国民による考えの投票である。それができなかったのも第三の国が絡んでいるからではなかったか、そのためリーダーたちに余裕がなかったとも受け取れる。
世界は第三国によるおせっかいを断じて許すべきものではない、支援、制裁、イデオロギーを翳し世界は一つでなくてはならないと嘯くような行動は許すべきではない。たとえ国が貧しくも安易に支援を求めるべきではない。こうした口出しやおせっかいが続く限り世界各地で紛争や小競り合いはなくならないだろう。今回の紛争がよき教訓となってほしいものだ。
2022.2