貴景勝逸ノ城戦、不愉快な判定 |
またまた不愉快な判定があった。貴景勝と逸ノ城戦である。立ち合いから押し切れず逸ノ城に右下手まわしを取られた貴景勝はもぐりこみ逸ノ城の胸に頭を押し付けた。起こしにかかろうとする逸ノ城の左手は貴景勝の右腕に抑えられ窮屈な状態だが、頭を下げている貴景勝の曲げに触れたりはした。だが曲げをもって体勢を立て直すとかの行動は見られない、そしてどうにか体制が整った逸ノ城は貴景勝を起こしながら寄り倒した。貴景勝の体は土俵下に転落していった。
軍配は逸ノ城に上がった、この直後審判から物言いがついた、協議の結果曲げをつかんだとして逸ノ城の反則負けが下された。テレビで見る限り寄り切った時点ではあきらかに曲げには手が触れてはいない。ここでなぜかという疑問がわいた。取組中しばらくの静止状態が続いた時も逸ノ城の手は体制が体制だけにやむを得ない状態で貴景勝の曲げに手が触れたり掴んだようにも見えるが、それが勝敗に直接関係ないことは誰の目にも明らかである。
今回のように勝敗に直接に関係ない静止状態の中で貴景勝の右腕が逸ノ城の左手を抑え込む格好が長く続いた、身長差もありそれをはねのけようとして左手が貴景勝の曲げに触れるのも勝負の中では仕方ないとみるのが妥当である。なぜ勝負が決まったのちにいちゃもんがついた、曲げをつかんだとみたその時点で反則負けの指示を行事に伝えなかった。仮に貴景勝が勝っていたならば反則という判定はなかったであろう。
再三指摘してきたが、貴景勝擁護のため審判部を含め組織ぐるみの八百長とみてきたことが、今回の判定にもありありと映し出された。いつまでも相撲ファンの目を欺くことはできない。白鵬鶴竜の両横綱の相次ぐ休場から引退など、すべからく貴景勝を横綱にしたいがための戦略ではないか。大関になって何度もがけっぷちに立たされた時も取り組みや今回のような判定もあって大関の座を守ってきた。土俵を去る逸ノ城の顔はなんとなくさみしくむなしい顔に映った。
今場所も貴景勝戦となると逸ノ城戦を含め気合のない対戦力士の相撲が目立った。今回の逸ノ城もいつもより気合のない状態であったが、手も足も出ない貴景勝を土俵下に落とし込んだ。それに対する反感から審判部のクレームともみえた。
2021.11