球児の心を掴め、高野連にもの申す |
昨日の第一試合、東海大菅生高の反撃途中でコールドゲームを宣告、大阪桐蔭高校のコールド勝ちとなった。この判定に異論がでるのは当然だろう。だが申したいのは過去の大会においても大阪桐蔭高にすべからく有利な条件を与えてきたことだ。一例を言えば常に後攻めの組み合わせであること、これなど作為なくして生まれるはずもあるまい。
後攻の有利は誰の目にも明確である。特に点差が拮抗した試合は後攻の有利は歴然だ。なぜこうした組み合わせが生まれてきたか、高野連の中に意図的に操る者がいると疑われても仕方あるまい。ついでにもう一つ今大会でもそうだが夏の大会となると常に涼しい午前中に組まれてきたことだ、これも作為そのものをである。高校野球という純真な高校生の大会にあってこのような不純はあってはならないことだ。
このことに対して誰もが文句を言わず従ってきたことにさらに驚く。昨日の判定がどうかは現状をみなくては何とも言えないが、ある著名人から批判めいた発言があったと聞く。こうした人物が一人でも多く現れてほしい。情報もネットで知るしかない今、8回表一死一二塁の好機、7対4と3点差があるが、仮に長打が出れば一点差もしくは同点打となることもありうる場面である。
グランド状態が悪化しつつある中、守備の乱れ、投手の乱れなど守備側の大阪桐蔭側にとって不利な条件が整っている。それを察しての試合中止の判定だったか、いづれにしても桐蔭びいきの疑いは晴れまい。8回まで進んできたのになぜこのタイミングか、残すところ2回である。一旦中断させても続行してやるのが球児への思いやりであろう。2年ぶりの開催に夢を抱き研鑽してきた高校球児の心情を思えば誤った判断としか言えない。この思いは東海大菅生高の選手のみならず大阪桐蔭高の選手たちも勝敗にかかわらず最後まで戦い抜きたかったであろう。
今後、高野連の体質の改善を図り、大阪桐蔭高校びいきのような組み合わせや判定は断じて許されない。また、いつからか主催者が朝日新聞社というのも納得がいかない。過去においては後援という形ではなかったか。あくまで高校教育の一環としての大会であるならば、主催は当然文部科学省であって、テレビや新聞等のメディアは後援という形で行われるのが本道である。
2021.8.18