誤った考え方オリンピックの主役は誰か |
誤った考えというのは、オリンピックの主役は誰かという根本的な捉え方である。そもそもオリンピックは誰のために開催するのか冷静に考えてほしい。オリンピックはそこで競技する選手はあくまで国民の代表者に過ぎないということである。国民のための祭典、広く言えば世界人類の祭典である。その祭典がここにきて選手のための祭典の様相を表してきた。
森前組織委員長の発言問題から女性重視の目、アスリート重視の目が橋本聖子氏の抜擢となった。大きな間違いはここからスタートした。選手のためのコロナ対策と1年間練習に練習を重ねてきた選手への配慮からコロナ感染が拡大する中でも組織委員側は中止はあり得ないと断言する。これが誤りであると指摘するのである。
オリンピックは過去の歴史を見ても国民の代表が計画し実行してきた。決定権は国民にあった。組織委員会の顔ぶれも各界の代表者で構成されてきた。選手経験者はあくまでアドバイザー的な立場でよいのである。それが今回のように組織委員もオリンピック経験者など選手枠が多数占めてくると誰のための大会かという根底が崩れてしまう。分かりやすく言えばオリンピックは国民体育大会同様国民が主役の大会である。だから天皇両陛下も参席するのである。国民のためのオリンピックであるからには国民の意見を尊重しコロナ渦の決定をすべきである。
2021.5