対北朝鮮トランプ氏の功績が水泡となる |
北朝鮮キム委員長がアメリカは敵であると発表し対決姿勢を露わにした。大統領選でのトランプ氏敗北の後にである。北朝鮮とはトランプ氏によって今までの敵対視してきた民主党政権から一転話し合いの場を設けキム委員長との間も親しい友好ムードを作り上げてきた。二年前の初めての米朝首脳会見の場を想像してみよ、キム氏とトランプ氏はたがいに寄り添い親子のような微笑ましい対面の場をつくった。過去の大統領にはできないことを就任早々やってのけた功績だ。
ところがその功績も一部メディアは批判的に伝え事あるごとにトランプ氏の行動を揶揄しまさにフェイクして伝えてきた。NHKもその一つであるアメリカ傘下のメディよろしく冷たい冷ややかな目をもってトランプ氏の行動を伝えてきた。メディアとは何かと何度も問うてきたが一度こじれた関係は修復することなく、今回の米大統領選も不透明さを残したまま後味の悪い結果を齎した。
北朝鮮がこうした爆弾宣言を発出するのも折角トランプ氏と信頼関係が築き上げてきたところに、大統領選への投票の不透明さがますますアメリカという国に対する強い不信と憤りが相まって斯様な宣言を伝えたのである。世界が平和への一歩一歩近づこうとした矢先の発言だけにメディアの責任も大きい。大統領選の結果を不服として抗議するトランプ支持者たち、その行動は決して誤ってはいないだろう。
開票開始時点の映像では、圧倒的にリードしていたトランプ氏だったが、その後郵送による票の開票からバイデン氏が急速に追い上げその差は僅差となりついに逆転劇を演じてしまった。これに不信と不満をもってトランプ氏が抗議したのである。もっともなことである。果たして郵送という手段が公正だったのか不正があったのか不透明性は残った、氏がこの開票作業のやり直しを訴えたのも頷ける。
フェイクニュースと一撃され敵に回ったメディアの反撃は、トランプ氏の良い面は次から次へと棚上げし悪い面ばかりを強く伝えてきた。黒人銃殺から暴動まで、被害にあった黒人はなぜ銃で射殺されたのか、その理由を正しく伝えたか。あいまいなまま黒人差別という色一色で伝えてきた。メディアの在り方は何度も問い正してきた。事実を伝えるのが本道であり、そこに批判という当局独自の色を付けて伝えるに至ってはフェイクニュースと指摘されても仕方あるまい。臭いものには蓋をしろ的にトランプ氏にとって有利な情報は小さく不利な情報は大きく伝える、これを報道の自由と嘯いたのである。
北朝鮮との関係はバイデン氏に変わればますます悪化し、空言の核戦争も勃発しかねない世界に変わってしまうことも予想できる。平和な時代を願うのは世界万人の願いである、それを覆すのもメディアである。正しい情報をありのまま伝えるそれがメディアの責務だ。批判めいたことを伝えるのは一方に偏る危険な情報となるのだ。
もし仮に今日までキム氏とトランプ氏のやりとりを正しく伝えていればもっと早くに米朝関係は改善され核に頼らない平和な世界の一歩となった筈だ。政権交代とともに弾道ミサイルの恐怖は日本上空を脅かし日朝関係も悪化してゆくだろう。まことに不幸を齎す米大統領選後の結果である。とともにわが国は風見鶏外交よろしくアメリカに追従し、世界にいい顔を向けて政権維持に努めるだろう。悲しいではないか・・・
2021.1.10