教育とは何か、誤ったオンライン教育の薦め

昨今文科省はじめ教育の専門家たちはオンライン教育の推進を口にしている。教育とは何か、教えるだけのつまり知識を詰め込むためのものが教育かということである。
試験のための教育、知識だけの教えが果たして教育といえるのか考えてもらいたい。学校で先生と向き合い友達と向き合ってその環境下で様々なことを学ぶのが学校教育の本来の姿であろう。

知識だけを教え込むならばそれは塾と何ら変わらない、知識先行の教育は、将来立派な人間を育てることはない。立派な人間とは他人を思いやりいかなる環境下でも対応できる能力を身に付けた人間といってもよい。

学校教育の狙いはそうした人間を育てるのが第一でなくてはならない。小学校しかり中学高校しかりで、ペーパーテストの成績だけを重視したオンライン教育は教育ではない、何故ならそれは教えるだけであって育むという大切なことがらが抜けているからだ。

オンライン授業はコロナ対策の中での選択肢であって、将来見据えた教育にあっては誤った方向であることを指摘する。これはわが国ばかりか全世界にいえることで、コロナ対策に限ってのオンライン推進である。そのためには国は一刻も早くコロナ感染を防ぐ手立てとコロナ撲滅の取り組みに一層の努力を惜しまないことである。

このところ地方へとコロナ感染者の数が増えてきた。中傷や誹謗を恐れ、PCR検査を躊躇している人間も多い。さらに無症状の陽性患者も多い。今やるべきことは将来を見据えた国家づくりである。一過性の対策や支援ではない、持続力のある抜本的なコロナ対策を行い、オンラインではない安心して教育ができる環境づくりに専念することだ。

2020.9

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