無責任な安倍氏の辞任、責任は誰が負う

安倍総理の辞任が伝えられた、健康上の問題というが任期半ばでの辞任とコロナ対策の真っ只中での辞任には責任という二文字が薄れてならない。健康上の問題なら仕方なしと多くの国民はとるだろうか、一国のリーダが辞任するということはどういうことか、国内は無論対外的にも非常に無残な結果をもたらしている。責任感という一点に絞ればやはり批判されても仕方あるまい。

しかし、在任期間最長となった安倍総理は、何を結果として残してきたか、目に見えない無形な点では結果を残したという向きもあるが、対ロシアでは北方領土問題、対韓国においては徴用工、従軍慰安婦問題、竹島問題、さらに対中国では尖閣諸島問題、対北朝鮮においても拉致問題、さらに対アメリカにおいてもトランプ氏と緊密な関係ができた割には、米軍基地、とりわけ沖縄問題や在日米軍への経済負担、治安維持等々どれをとっても何ら進展はない。

総理としての資質ばかりでもないが、やはりリーダーとしての資質に欠けていたことだけは否めない。さらに安倍氏による公的年金の安直な株投資政策が一転し何兆円という莫大な損失を生んでしまった。アベノミクスと自画自賛した経済対策も一向に良くはなく、ある大手自動車一社はコロナ危機をものともせず黒字決算となっているようだが、その他中小企業は軒並み赤字決算となっている。

力なき名前だけの政治家をリーダーにすることが如何にわが国にとって大きな損失かを改めて認識していただきたい。というのは、次の総理候補の顔ぶれを見て失望しているのである。どの候補も安倍氏以上の人物には映らない。菅官房長官しかり岸田氏、さらに石破氏とみてもどれもこれも貧相な人物に映る。安倍氏辞任の渦の大きさは後継者不在という大きな課題が残ってしまったことだ。

再三このページでも取り上げてきたが、一国のリーダは直接国民が選ぶ制度に変えるべきではないか・・・・さらにアメリカもそうだが与党と野党がゲームのように相手の欠点を見つけ中傷誹謗し合う政党政治に終わりをつける時でもある。

2020.8

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