コロナ感染拡大我慢のできないリーダーと国民 |
コロナ感染拡大の原因の多くは我慢のできない人間の在り方である。若者ばかりではない我が国のリーダたる総理大臣安倍晋三氏を我慢ができない人物とみた。我慢ばかりかリーダーとしての資質のなさに多くの国民は失望している。決断のできないリーダー像、経済とコロナを天秤にかけなくてはならないのが決断力のない表れだ。我慢ができないということは、経済が落ち込んでもじっと我慢し耐えコロナ感染の動向を観察するという辛抱強さの欠落が、Go-Toトラベルキャンペーンの見切り発進を進めたことでも明らかである。
コロナを甘く見すぎてはいけない過小評価してはいけない当たり前のことが、安倍氏は過小評価し過ぎた。緊急事態宣言もそのため引き延ばされ、自らの責任をすべて都道府県の知事に丸投げをした。こうした馬鹿な気の弱い決断のできないリーダーは我々にも責任がある。現在の政治姿勢がたるんできたということか、十数年前の小泉政権下の独裁的な政治にも大きな原因があった。
すべての決断を総理大臣に一任するといった現体制が決断の遅れ、誤った見切り発進等々コロナ対策では無駄な後手後手の対応となった。アメリカはじめ海外の情勢ばかりに気配りし、わが国独自の強い対策が打てない。また財界からの強い要求に負けてしまい、経済優先の対応がますます感染拡大につながった。
戦後の教育の過ちは、我慢するという精神を育て上げられず、きつい、きたない、厳しいと一世を風靡した「3K スリーケイ」に現れた。外出自粛が守れず飲み屋街やカラオケといった遊興施設に出入りする。休暇が続けばキャンプだ旅行と出回る若者たち、最近は若者という年代も戦後生まれの50代、60代にも及んでいるといってもよい。すべてに我慢するということができない国民体質がコロナ感染を抑え込むことができなくなっていく。
これは日本ばかりか海外もしかり、特にアメリカの感染拡大はまさに個人重視の自由だという我慢のできない国民体質の表れであることを学ぶことだ。全世界にいえる、暮らし向きがよくなれば我慢ということから解放され身勝手な行動も平気になってしまう。過ちである。
2020.8