感染防止対策、硬貨紙幣はどうなっている

このところ人と人とが接する場所に感染防止シートが多くみられてきたが、肝心要の硬貨や紙幣はどうなっているのか、ATMはじめつり銭等の授受は不特定多数の皆が行っていることだ。肝心な金銭授受に対する対策はどうなっているのか、と大きな疑問が残る。最も不特定多数の人間が扱ってきた硬貨や紙幣の除菌対策を無視し、取っ手だマスクだシートと騒いでも始まらないではないか。

ただ言えることは感染する確率を小さくするといった程度の効果はあるだろう。政府はこうした日常生活に係る金銭授受の問題について、いの一番に行うことが先決であった筈だ。キャッシュレスの勧めにも限度というものがある。もし硬貨紙幣に誰人も触れないで生活できる環境ができているなら別だが、そんなことは現状では不可能に近い。

だが感染拡大の広がる中においては真剣に取り組む必要があろう。すべての硬貨紙幣の使用はご法度としてキャッシュレスカードの一本化をする。例えば全世帯にマスクならぬ共通なキャッシュカードを配布する。そのためのマイナンバー制度に各自の銀行口座を登録するといった政府の考えも判らぬこともない。マスクにせよ、感染防止シートにせよメーカが積極的に取り組んでいるのも儲けのため、政府は政府で税収を少しでも多くするといった胸算用が気になるところである。

マスクの効果が実際どの程度あるのか、感染防止シートがどの程度効果があるのか、実験的なデーターで進めても実社会において無駄だったという結果にならないとも限らない。何故ならそれは欲が少しでも働いた人間の知恵では、よいものなど作れない。という結論があるからだ。

2020.8

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