これが大関かつくり上げられた大関貴景勝 |
このページでも指摘したが、貴景勝の大関昇進までの経緯をみて相撲界に黒い霧が覆っていると指摘した。組み合わせをはじめ貴景勝にとって大事な場所となると申し合わせたように横綱大関陣が相次いで途中休場というお膳立ても気になったところだ。
今場所も分の悪い大型力士との取り組みは極めて少なく、常に貴景勝にとって組みしやすい力士が宛がわれてきた。その中で力が付いてきた朝乃山戦では一方的に寄り切られ大関としていかがなものかと力のなさを強く感じた。
千秋楽は、その貴景勝が幕内17枚目の徳勝龍と組み合わされた。これなど相撲協会が9部通り貴景勝が勝つと睨み優勝決定戦を目論んでの取り組みとしか思われない。しかし結果はその狙いを見事裏切り徳勝龍が堂々の寄り切りで貴景勝を破り14報1敗の成績で優勝旗を手にした。立派なのは徳勝龍、その相手は大関貴景勝、これが大関かと力のなさをまざまざと露呈した。11勝上げられたのも組み合わせなど運に恵まれた結果とみた。
昨年、大関に返り咲いたのも幸運の一言である。貴乃花部屋の解散という相撲ファンをあっと言わせた悲劇の中、悲劇の力士ということが相撲関係者の同情を誘い大関にさせてもらったというのが妥当な見方であろう。それは貴景勝の地力を見ても明らかである。これが大関かと、つくり上げられた大関に相撲協会関係者への疑惑は一層深まる。
幕内どん尻の力士に完敗という大関は過去にいただろうか、相撲内容を見ても運不運といったものではなく明らかに大関としての力のなさが土俵に表れた結果である。相撲協会関係者の猛省を求める。
2020.1