社会をダメにしてきた人間たち |
今の社会は住みよいか、いい社会かと問う。物価は上がるが質は低下する食品群、コマーシャルばかりが目立つ民放テレビ、追っかけ中継と民放紛いのお笑い芸人たちを使いまわすNHK、これが公共放送かと目を疑うばかりの有様にウンザリする。
権力社会への歩みをこのところ感じてならないのも、こうしたメディアたち、苦情を言うにもクッション材ごとく専門の受付嬢を配置したお客様センターと名ばかりの隠れ蓑を呈する。なにもNHKばかりか民間企業もその通りサポートセンター、受付センターと電話をかけても年がら年中「ただいま込み合っています、しばらくお待ちください」の言葉に電話を切ってしまう始末。
政治に目をやれば、安倍政権も長く続いてきた、総理である安倍晋三氏も祖父佐藤栄作氏によく似てきた、垂れ下がった頬、ブルドックのようといえば失礼か、男は顔じゃない、心だと、だが彼の政治姿勢を見てくるとメディアにはいいとこ見せをしその裏では何を考えているやら、選挙となればその当時合法として扱われてきたらい病患者対策、それを非難されると「はい」と謝罪し賠償金を支払う約束までする。
今の時代ならばらい病患者への考えも医学の進歩もあって当時の考えを否定できる。が当時としてはそれが妥当な時代であったであろう。当時民衆はらい病患者を見れば目を背ける、それも当たり前の時代であった。不妊治療もその通り、当時としては社会のため障害を持つ子供を極力抑えるそうしないと社会は健全化されないといわれた時代である。しかし弁護団や支持する者たちには今の時代に合わせ賠償を求める。これも腐りきった人間像が多く表れた現象の一つと考える。
これら皆、自分のため、自分さえよければといった誤った個人主義の考えを植え付けられた人間たちの行動である。選挙に勝てばそれで万事よし、安倍晋三氏の考えもこれと同じだ。メディアへの心配り少しでも悪いうわさをまき散らしてほしくないといった小さな人間の考えがここに現れている。昔の政治家は、日本をどうする社会をどうする国民の暮らしをどうするといった大望を持って国会に臨んできた。今の政治家には全くそうした欠片さへ感じられない。トップの言うことを聞いて仕事する、サラリーマン政治家である。
NHKを利用して国民に訴えたい、重度の障害を持った人物を国会に送る。政治とは、政治家とは何をなすべきか、国会とはの思慮に全く欠けた新型人間の登場。まさに悪い社会の現象ばかりがこのところ目立ってきた。若い世代、学生たちは何をしている、韓国との外交は、竹島は、交流交流といい顔している場合ではない。若者ならこうした現実に対し怒号を上げる気持ちはないのか。覇気のない若者たち、スポーツ礼賛社会は若者たちのうっ憤をスポーツに向けさせてきた、悪しき政治は悪しき社会の鏡である。
2019.8