弱腰外交、北朝鮮対策 |
北朝鮮の冬季オリンピック参加の意向を受けて、歓迎するとコメントしてきた日韓関係者、昨年来北朝鮮による挑発行動への制裁はどうなったのか甚だ疑問が残る発言である。たかがスポーツの祭典オリンピックに参加不参加でこうも一喜一憂手のひらを返すような行動に出られるものか。今回の北朝鮮への対応は拙いと一言いいたい。むしろオリンピックをカードに北朝鮮側に対しオリンピックに出場するならミサイルによる挑発行為等核開発を即時中止せよと迫るのが本道ではないか。
その上、オリンピック期間中は米韓合同軍事演習の中止など、北朝鮮への配慮が目立つ、さらにオリンピックに参加することを条件に韓国は北朝鮮と閣僚クラスの対話を設け歩み寄りの姿勢を示している。つまり韓国の本音は、北とうまくやっていきたいということだ。それはそうだろう本をただせば同じ仲間であった。南北の問題は当事国が話し合いで決めるのが当たり前である。しかしこれでは収まらないのがアメリカとロシアの存在である。両大国が太っ腹になって南北の歩み寄りを認めない限り無駄な会談に終わる。
また南北の会談は、わが国が考えているような単純ではない。オリンピックをカードに見せかけ外交よろしく、南北間の裏取引裏工作をもって従軍慰安婦問題をキーに何らかの形で圧力をかけてくることも予想される。その時わが国はどう対処するのか、そして同盟国アメリカはどう行動にでるかである。みてみぬふりの確率は極めて大きいと考える。
それはアメリカもその点は十分承知の上、下手に口を出し眠った子を起こすようなことはしないだろう。政府はそこまで考えた上で今後の対策を考えていかなくてはなるまい。表面上は平和を願っているが裏では何らかのイザコザを誘う輩もいよう。オリンピックが平和外交のシンボルと取り上げるほど世界は未だ成熟してはいない。
さて、わが国に対する韓国の対応はどうかというと、戦後72年たった今でも従軍違反婦問題では何らかのケチをつけ賠償を求めている。1昨年の日韓合意も認められないと駄々をこねる始末、ならばわが国も十億円の支援など一切を白紙に戻すといった行動に出るのが当然ではなかったか。いつまでも弱腰外交ではますます相手に付け込まれるだけである。トランプ氏とゴルフ外交結構、だがそれに奢れている場合ではない。日米韓の連携と口々に言うが、実際信用に足るものか今一度精査することが必要だ、と同時にわが国第一と考える本物政治家の出現を願ってやまない。
2018.19