奇怪な行動、尖閣諸島の購入

政府は、国として尖閣諸島のうち3島を20億5千万円で地権者と購入契約を結んだ。何故、この情報をテレビ等報道はトップで伝えてこなかったか、甚だ疑問である。政府または某権力者からの規制があってか定かではないが、税金を投入してまで一個人の領土を購入するからには、国民に対しきちっと説明するのが当たり前である。野田佳彦はそのことには一切触れず、記者団の前を平然と通り過ぎる。こんないい加減な対応どこにある。

中国では、この問題に連日反日デモや反日暴動が起きている。テレビは中国の動きを伝える前に、国民に購入までの経緯を伝えるのが順序というものだ。

これでは国の対応は勿論のこと、尖閣諸島の問題はますます謎めいてくるばかり。私有地であるこの島に、何が魅力あって国が手を入れなくてはならないのか、歴史的にも日本の領土と位置付けてきたにも拘らずである。国が購入して何のメリットがあるのか、それを明確に伝えるのが、政府の義務ではないのか。

2003年から所有者に対し、毎年2,256万円余りの借地料を支払ってきた経緯すら、明らかにされてこなかった。日本をぶっ壊した小泉政権当時のこの判断を、メディアはどう伝えたのか、大きな謎はこの時からはじまった。自然保護云々の名分で、三島を借り上げたその背景に何があった。そして今、政府はこれを買い取った。あたかも小泉時代の痕跡を消すかのように・・・

それは、小泉純一郎の犯した失策を拭うかのように見えてならない。それはまた、民主党を離れ、当時の自民党に回帰していくようでもある。そしてその先は、再び日本をさらにぶっ壊す道をひた走る、誠に奇怪な行動である。

2012.09


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